2008年11月27日

二審敗訴−マイノリティ教育権訴訟

今日午後、大阪高裁でマイノリティ教育権訴訟の控訴棄却判決があった。それは地裁判決での市の裁量を認め、当事者達が受けていたマイノリティ教育支援を法的保護の対象とする利益とまではいえないと断定し、また多文化共生・マイノリティ教育事業が発展的に解消し、現在の国際理解教育事業となっているという市の主張をその中身も充分吟味しないまま丸受けした不当な内容に終始した。

高裁判決は呆気なかった。いくつかの事件を纏めての判決で、ものの数秒の主文朗読で終わった。その内容は控訴棄却だった。あらましをいえば市の裁量を大きく評価し、受益当事者である子ども達の利益を過小評価する内容だった。また以前の多文化共生教育事業の廃止・縮小と、それらを発展的に解消した国際理解教育事業という市のペテン的説明を受けた内容となっているが、以前の事業はマイノリティが主体となったものであり、国際理解教育は全校生徒が対象であり、それは狡猾に対象のすげ替えを行っていることは厚労省人口動態調査 でも述べたことですが、この高槻市も例外でなくピンポイントの支援が望ましい外国人、ダブルルーツの子ども達が増加しており、これは学校教育もさることながら、当事者達が集まる地域子供会や学校子供会の存在は貴重なものだったと思います。

またそういう支援を行う高槻むくげの会 への風当たりも尋常ではない。この提訴に対しては活動拠点として長らく提供を受けていた中学校の空き教室からの立ち退き請求訴訟を受けている。今でも子ども達が出入りし、学習や識字等を行っている教室である。その半面で市は「NPOとの協働」というスローガンを打ち出している。

kyoudou.JPG

またこの子供会活動だが、行政の立ち退きの論拠は「対象となっていた在日当事者の減少」となっているが、実際のところ中国、フィリピン、南米などの多国籍当事者がその多数を占める状態となっており全くの現状無視なのである。そして多国籍、ダブルルーツの子供たちを主人公とした支援活動はきわめて公共性の高い活動となっており、まさに協働で行うべき活動ではないだろうか。このように、「むくげの会」が主体となった活動に対しては異常ともいえる潰しが断行されているのが今の奥本市政の実情である。
posted by Asukal at 19:23| Comment(46) | TrackBack(0) | 多文化共生 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月15日

大揺れの国籍法改正

婚姻関係にない日本人パートナーの認知のみによって日本国籍取得を認める国籍法改正が揺れている。今のままでは不正取得の横行が憂慮されるというか、まず確実に起こるといって良い。かといってこの改正を潰せば良いというものでもない。やはり不正取得の可能性の芽を予め摘んでおく仕組みを強化することは、当事者にとって残念だが致し方ない。

国籍法改正は閣議決定され、今国会での可決が見込まれるようだが、多数の議員が次期選挙準備の遊説など、いわば騙し討ちに近い内容で充分な審議を行わないまま動いているようだ。ここに来てネット上での反対の動きや一部議員の活動なども報じられている。まずは以下に産経新聞の記事画像を引用したい。

国籍法.JPG
婚姻や出入国に関する法改正はいわば不正とのイタチごっこの歴史である。我が国民にとっては幸せなことに我が国への自由な入国・居住は大多数の外国人にとって大変価値のあることなのだ。その結果として不正入国・滞在が後を絶たず、場合によっては数百万円もの多額の金銭が関連ブローカーに払われるビジネスと化している。で、当然として当局も看過している訳ではない。それは法改正による取り締まりや審査の強化という形を取る。それは当事者(ここでは一貫して、当事者とは真面目かつ真剣な、永住外国人を含む日本人・外国人のカップルとその家族という意味である)にとっては手続きの煩雑化、長期化、コストの増大といった形で跳ね返ってくる。兼ねてからその負担・期間を最小にするためのノウハウや手順を当事者に対して提供を心懸けていますが、ハードルが高くなる毎にそれも高度なものが要求されるのが実情だ。

当事者にとっては認知のみでも国籍取得が認められるのは良報である。これが私の立場ではあるが、だからと言って安易に種を蒔いて貰って国籍の安売りが横行するとすれば、これも問題だ。とはいえネット上での反対論の多くのベースには昔の偏狭な国粋主義の匂いも鼻につく。それは多くの論者が某防衛省トップの歴史認識と変わらない事でも伺われることだ。一例だけを言えば私は南京(大)虐殺はあったと思う。しかし他方で当時の帝国主義諸国は同程度以上の虐殺を世界中で行い、今でもイラク、アフガン、イスラエル周辺等、世界中で見られる現象である。つまり戦争や侵略行為では普遍的に見られる現象なのだ。そういった認識を踏まえ、周辺諸国に奢らず、へりくだらず、対等に付き合っていく事が望まれる。

この国籍法改正、できるだけの早期改正を望むが、やはり充分な審議を行い、拙速な改正は避けるべきだろう。最高裁判断を受けての当事者の救済を行いながら、少なくとも疑わしいケースにおいてはDNA鑑定(当事者負担)の実施、経緯書等の吟味や不正取り締まりの強化、海外を含むブローカーの根絶といった施策により、違法当事者へは可能な限り日本国籍取得をコスト高にして当該ビジネスを割の合わないビジネスとするしかないように思えます。
posted by Asukal at 16:00| Comment(15) | TrackBack(0) | 国際人流 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月02日

フィリピンコミュニティIFFIK

第22回 大野遊祭が高槻市で今日開催された。多文化共生の祭典としては全国でも先駆けのイベントだろう。高槻市には既に30ヶ国以上の市民が在住している。今回採り上げるのはフィリピン人市民が中心となったIFFIK、主に高槻市・枚方市の当事者が集まる市民団体です。毎回ブースや踊りを披露してくれます。                     
DSC00021.JPG

今回の大野遊祭でも大いに彩りを加えてくれたIFFIKの皆さん。高槻市には既に30ヶ国以上の市民が在住し、数では歴史的経緯からもコリア系市民が多いのですが、近年増加して2位となった中国からの市民に続く規模となっています。IFFIKは地域の各種イベントに活発に参加しています。

DSC00028.JPG
こちらは御存じの方も多いと思いますがバンブーダンス。出し物によって衣装も異なります。恐らく踊りのある各地方の装束が異なるためでしょうね。

DSC00030.JPG
大野遊祭のメインイベント?の七輪を囲んだ交流焼き肉会の様子です。

DSC00019.JPG
IFFIKのブース。右側の緑のバナナ、よく売ってるバナナとは違う品種ですがフィリピンではポピュラーなバナナで、料理なんかにも使われます。

DSC00018.JPG
開会に当たっては地域選出の辻本清美さんが挨拶されました。

大野遊祭では他にも中国コマ、韓国の踊り、沖縄・奄美の舞踊、国内の演歌やひょうきんなドジョウすくい、などなど、多彩な演芸・舞踊が披露されました。今年見逃した皆さん、来年も今頃の開催となりますので是非お越し下さいね。

posted by Asukal at 20:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 多文化共生 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。